京急百貨店・ウィング上大岡について
MoveX : 本日は2025年8月にミッションクロススポーツ大作戦を実施した、株式会社京急百貨店 営業計画部マネージャー 柳川さまにお時間を頂き、開催にまつわる話を聞かせていただきます。柳川さま、本日はよろしくお願いいたします。
まずは、京急百貨店・ウィング上大岡について、施設の特徴やコンセプトなどを教えてください。
京急 柳川さま : はい。当施設は、京急線の上大岡駅に直結した、いわゆる駅ビルに構えています。フロア構成は縦型のワンストップショップの構造をとっており、地下1階の食品(デパ地下)から、3階から7階にファッション・大型専門店(ユニクロさん、ジーユーさん、無印良品さんなど)、8階・9階に家電、10階にレストランが入っています。
コンセプトとしては、開業当初から続く「生活者本位性」を掲げております。
駅型施設(駅ビル)であるため、地域に密着したサービスや店舗を非常に意識しており、日々のお客さまの生活に寄り添うことを目指しております
MoveX : 上大岡という地域の特性についてもお聞かせください。
京急 柳川さま : 上大岡は、横浜市内の主要な都市の一つとして位置づけられており、駅を中心として商業施設やオフィスタワーが集中し、活気にあふれています。
この地域の大きな特徴として、百貨店や大規模な商業施設が発展している一方で、昔ながらの商店街も盛んに活動しており、お互いに共存しながら成り立っている点が特徴的です。
住民構成も多様で、タワーマンションにお住まいの方々から、親子三世代のファミリー層、そしてシニア層まで、様々な人々が共存する街です。
クロススポーツパーク(ミッションクロススポーツ大作戦)実施の経緯
MoveX : 今回、クロススポーツパークを導入された背景や、決定までの経緯を教えてください。
京急 柳川さま : 今年の夏休みは、非常に暑い夏が予想されましたので、お客さまには館内で「クール」に過ごしていただきたいというテーマを設定しました。この「クール」には、「涼しいクール」と「かっこいいクール」という二つの意味を込めていました。
その中で、館内でのスポーツイベント(クロススポーツパーク)のお話をいただき、室内で実施でき、かつかっこいいスポーツという内容が、この夏のテーマにぴったりと合致したことが導入決定の大きな要因となりました。
MoveX : まさに「クール」がぴったり合致したイベントだと思っていただいたってことなんですね。
京急 柳川さま : はい、後パフォーマンスがあるからこそ、すごい臨場感があって、かっこよさをダイレクトに感じられるというのも大きかったです。
MoveX : ありがとうございます。実施にあたり、特に懸念された点や工夫された点はありましたか?
京急 柳川さま : 新しい取り組みでしたので、一番気がかりだったのはやはり安全性でした。
普段いろいろイベントはやっているのですが、スポーツに特化したイベントはあまりやっていなくて、お子さまが多く参加されるため、怪我なく運営できるかという点には懸念がありました。
また、集客に関しても、クロススポーツパークはサッカーや野球のようなメジャーなスポーツではないため、お客さまがどこまで反応してくれるのか、どの程度の来場者数が見込めるのかという点が、始まる前まではなかなか読みづらいと感じていました。
イベントの評価と当日の様子
MoveX : 実際にイベントを実施されてみて、当日の様子や率直な感想はいかがでしたか?
京急 柳川さま : スタッフ(コーチ)と子供たちのコミュニケーションや距離感が非常に良く、理想的な形だったと感じています。
色々なイベントを実施していますが、その中でもお子さまを楽しく遊ばせる・やる気にさせる感じがとても上手でした。
懸念点だった安全性もこれなら大丈夫だろうと、心配せず見ていられました。
MoveX : ありがとうございます。スタッフとのコミュニケーション部分はまさにアンケートでも評価してくれるコメントがとても多かったんですよ。
京急 柳川さま :ミッションクリアに向けてお子さまが、一緒に頑張る形は、見ていてとても良かったですね。
ミッション制にすることで、ただ競技するだけではなく達成感も得られ、回遊性や滞在時間の向上にもつながったと評価しています。
また、パフォーマンスタイムを設けることで集客はもちろんのこと、参加されたお子さま以外に、大人の方も一緒に楽しんでいるのを感じました。パフォーマンスのプロゲスト招待でイベントそのものにも箔がついたのかなとも感じています。
MoveX : ありがとうございます。印象に残ったエピソードはありましたか?
京急 柳川さま : トータル5日間の開催期間でしたが、連日ご参加されていたお子さまがいたことが印象的でした。
スタッフさんもその子の顔を覚えており、一緒に全ミッション制覇を目指し、奮闘していたことが素晴らしかったです。
MoveX : そうですね、連日遊びに来てくれて、全ミッションクリアしてスポーツマスターになった子も何人かいましたね。
京急 柳川さま : 他には普段なかなか体験できないスポーツに、最初は控えめだったお子さまが、いざ体験すると楽しそうに何度もチャレンジしていたのが印象的でした。
施設への影響
MoveX : 施設全体への影響や、売上・集客といったビジネス的な側面での影響はいかがでしたか?
京急 柳川さま : イベント開催期間中、施設全体の売上・来場者数ともに、数字自体はすごいよかったと認識しています。
体験者、パフォーマンス観覧者を含め約1,500名がお越しいただけたことは、イベントによる集客が追い風になったと考えています。
また、施設スタッフ側にとっても、今回のクロススポーツパークのスタッフ(コーチ)とお子さまの交流の仕方を見て、非常に勉強になったと感じています。
地域密着の中で、普段交流のない世代や立場が異なる人々の交流がイベントを通じてできたのは、大きな価値でした。
今後の展望とMoveXへの期待
MoveX : 今後のクロススポーツパークとの取り組みや、施設としての展望についてお聞かせください。
京急 柳川さま : 2026年10月に開店30周年を迎えるにあたり、2回目を実施する際は、1回目よりバージョンアップさせたいですね。
今すぐ具体的なアイデアはでてこないんですけど、地域密着の施設としては地域連携は強化していきたいです。
MoveX : いいですね。上大岡周辺の地元で活躍する方々や、京急線という沿線にゆかりのあるパフォーマーとの連携とかもできたら面白そうですね。
京急 柳川さま : 上大岡周辺にはダンススクールも結構あるので、そのダンススクールのお披露目の場とかも良さそうですね。
他にはスケボーやBMXといった新しいよりアクティブな種目もいれたいですね。
今回実施した会場は、広さなどの関係で難しいですが、屋上スペースが広いので、屋上スペースを活用してお子さまだけじゃなく、大人の方も楽しめるような形にしていきたいですね。
MoveX : 確かに、屋上スペースはとても広いので、色々な種目や開催方法を検討できそうですね!
京急 柳川さま : 今回来てくれていたパフォーマーの方は、世界的に活躍しているすごいプロの方と聞いていました。もっと宣伝の段階から告知できたりとか、今後は、上大岡・京急沿線にゆかりのあるゲストを呼んでみたりとかしたいですね。
MoveX : 「ミッションクロススポーツ大作戦」では、パフォーマーの方を前面にだして告知していないのですが、次回パワーアップして「クロススポーツパーク」で開催する際には、上大岡周辺や、沿線沿いの有名パフォーマーの方を呼んで情報を出していけるようにしたいですね。
是非今後も一緒に上大岡を盛り上げていきましょう!
ありがとうございました!