三井ショッピングパーク アーバンドッグ ららぽーと豊洲が描く、街とスポーツの新たな未来

■ 三井ショッピングパーク アーバンドッグ ららぽーと豊洲について

MoveX)
三井ショッピングパーク アーバンドッグ ららぽーと豊洲(以下、ららぽーと豊洲)について、施設の特徴やコンセプトをお聞かせください。
ららぽーと豊洲)
ららぽーと豊洲は、かつてIHIの造船所跡地に建てられた施設で、東京都心からも約6分と非常に好立地にありながら、中庭の海に面した絶好のロケーションが非常に特徴的な施設です。 2020年には「ららぽーと3」が増床・開業し、約200店舗に拡大しました。またショッピングだけでなく、キッザニア東京や約1700席を備えたユナイテッドシネマなど、多種多様なエンターテインメント施設が充実している大型商業施設です。 また施設からの海の眺めもよく、日常を忘れさせてくれるような、ショッピングしながらも楽しめる面白い空間だと思います。また公園も隣接されているため、お子様連れのお客様が非常に多いのも特徴です。
MoveX)
豊洲エリアならではの地域性や雰囲気、そして最近感じている街の変化についてお聞かせください。
ららぽーと豊洲)
豊洲エリアは、特に小さなお子様を連れた30代から40代のファミリー層が非常に多く、教育にも高い関心を持っている方が多く住んでいらっしゃる印象です。
東京2020オリンピックのスケートボード会場が豊洲に近い有明で開催されたこともあり、アーバンスポーツへの興味関心が高いと感じています。教育への関心が高いコミュニティが多いこともあり、習い事としてアーバンスポーツを探しているお客様も多いですね。アンケートでも「新しい体験を常に探している」という声が多数寄せられていました。

MoveX)
日常的に行っているイベントや、施設の取り組みについてお聞かせください。普段どのようなイベントや地域連携企画を実施されていますか?
ららぽーと豊洲)
地域連携イベントとしては、「豊洲パークフェスタ」を定期的に開催しています。ららぽーと豊洲の中庭と隣接する豊洲公園を中心に、地域のスポーツクラブや体験ブースが多数出展し、地域一体となったイベントです。ららぽーと豊洲が主催し、豊洲公園の指定管理の方々と連携しています。地域のバスケットボールクラブなどのスポーツクラブや、館内店舗が中心となって出店いただいています。
館内でも様々なイベントを行っており、例えば地域のダンススタジオさんにステージを貸し出したり、近隣の大学と連携して夏祭りを開催したりしています。当施設の中庭にあるステージは、普段は音楽イベントで活用することが多いのですが、今回のクロススポーツパークのように体験イベントエリアとして活用したのは非常に新しい運用方法だと感じています。

MoveX)
これまでの印象に残っているイベントや、ららぽーと豊洲ならではの試みがあれば教えてください。
ららぽーと豊洲)
印象に残っている施設での自主企画イベントとしては、秋の定番イベントである「オクトーバーフェスト」があります。中庭を活用してドイツビールを楽しむイベントなのですが、豊洲はペットを連れてくるお客様が多い地域なので、ペットも一緒に楽しめるように、ワンちゃん用のビール(ノンアルコール)やソーセージなどのメニューも販売しているんですよ。これは当施設ならではの試みだと思います。
■ クロススポーツパークについて

MoveX)
今回のクロススポーツパーク導入を決定してから実施までの流れ、そして検討・調整段階で気になったことや運営上意識された点などがあれば教えてください。

ららぽーと豊洲)
導入の経緯としては、当施設がファミリー層の来館が多い施設であるため、お子様連れのお客様にも楽しんでいただけるようなイベントを検討していた中で、MoveX様からご提案をいただき、実施させていただきました。豊洲エリアが東京2020オリンピックのスケートボード会場が近い地域であることも、クロススポーツイベントが施設にマッチするという判断に繋がりました。
運営上で特に意識したのは、安心安全です。特に中庭は風が強いため、大型の準備物がある中で風対策をどうするかは事前にかなり細かく調整させていただきました。また、お子様の怪我防止など、競技上の安全対策も非常に意識しました。イベント前日や当日に雨が降った際の対策についても、事前に綿密に調整を行いました。実は私が担当になったのはイベントが決まった後の途中からなのですが、MoveX様には早急に対応いただき、スムーズに準備を進めることができました。
MoveX)
イベント実施にあたり、ららぽーと豊洲として、イベント運営や安全対策、来場者体験などで工夫された点はありますか?

ららぽーと豊洲)
はい、特に来場者向けの告知に工夫を凝らしました。自社アプリやポスター、ホームページ、施設のSNSアカウントを活用したのはもちろんですが、自社アプリのプッシュ通知やSNSでの告知は積極的に行いました。ららぽーと豊洲は近隣のファミリー層の会員様が非常に多いので、ターゲットを絞り、自社顧客基盤を活用した告知が非常に効果的でした。
結果として、MoveX様の普段のイベントの約1.5倍にあたる、2日間で3800人ものお客様にお越しいただけたので、当施設の告知がかなり集客に貢献できたと感じています。もちろん、ご出演いただいた競技者の方々がSNSで告知してくださったことも大きかったと思います。
MoveX)
実際にやってみてどうでしたか?イベント当日の様子、会場の雰囲気やご自身の率直な感想をお聞かせください。

ららぽーと豊洲)
イベント当日は、やはりメインターゲットであるお子様連れのお客様が非常に多かったですね。特に、体験ブースには何度も何度もリピートして並ぶお子さんが非常に多く、お客様の満足度が非常に高かったと感じています。イベント参加によりお客様が施設に長時間滞在してくださったことで、ランチや休憩などで施設の店舗利用に繋がったと思います。朝から夕方までいらっしゃる方も多く、リピーターが多いという印象でした。
会場の雰囲気としては、音楽やMCによるストリート感のある演出が非常に良く、中庭から施設を見たときに、「何かのイベントをやっている!」という賑わいが感じられ、非常に良い雰囲気でした。私個人としては、子供の頃にはこのようなアーバンスポーツの体験の場がなかったので、非常に面白く、「自分もやってみたい」という気持ちになりました。
2日目に実施したフリースタイルバスケの大会は、ドリブル中心のスタイルから大道芸のようなスタイルまで様々で、見ていて非常に面白かったですね。
MoveX)
印象に残っているエピソードや、当日・準備段階で来場者の声があれば教えてください。

ららぽーと豊洲)
印象に残っている選手としては、インラインスケート選手のパフォーマンスが非常にすごかったですね。まるで靴が光っているかのように高く飛ぶ演技は、本当に感動しました。
来場者の声としては、「この習い事、どこでできるんだろう?」「継続してやってみたい」という声が非常に多かったのが印象的です。豊洲エリアの地域柄、習い事文化が根付いていることを再認識しました。
また、パフォーマンスを見たお子さんたちが、「自分もやってみたい」と積極的に手を挙げて参加する姿が非常に多かったです。パフォーマンスを見て、実際に体験することで、新しいことや自分の興味があることに挑戦したいという意欲が喚起されていると感じ、子どもたちの積極性に驚きました。
MoveX)
イベント実施後の施設への影響、来場者やスタッフの反応、変化などがあればお聞かせください。

ららぽーと豊洲)
イベント当日は非常に多くのお客様にお越しいただいたと感じています。パフォーマンスの時間には多くのお客様が足を止め、アーバンスポーツへの関心の高さが非常に強い地域だということをあらためて感じられました。
今回、メインステージをパルクール、チェイスタグ、フリースタイルバスケの体験会場として使用したことが、施設運営側としては新しいイベントステージの活用方法を見出せた点であり、大きな成果だと考えています。普段は音楽イベントがメインのステージですが、新たな活用方法の可能性を見つけることができました。
また、先ほども申し上げたように、お客様の滞在時間が非常に長くなり、店舗の売上向上にも繋がったと実感しています。具体的な数字は控えさせていただきますが、集客数も他のイベントを超える来場者数でしたし、イベントの盛り上がりは非常に大きかったです。
MoveX)
次回のクロススポーツパークイベントを実施するとしたら、どのようなことを期待されますか?

ららぽーと豊洲)
将来的な展望としては、次回は、もっと館内の店舗も巻き込み、館全体で一体感のある魅力的なイベントにしていきたいと考えています。地域のスポーツクラブやダンスクラブとの連携はこれまでも行ってきましたが、さらに深めていきたいですね。三井不動産グループ全体としても、スポーツやエンターテイメントに力を入れていますので、地域全体を巻き込んだ取り組みを続けていきたいです。
今回のクロススポーツパークは、ららぽーと豊洲の新たな魅力を引き出し、地域と一体となったイベントの可能性を示唆する素晴らしい機会となりました。西山様、貴重なお話をありがとうございました。
【クロススポーツパーク インタビュー vol.3】
三井不動産商業マネジメント株式会社 アーバンドッグ ららぽーと豊洲 オペレーションセンター 西山様
株式会社MoveX 代表取締役 鴇崎